Thereza’s diary

都内在住アラサー会社員

『デフレの正体ー経済は「人口の波」で動く』を読んでみました

今から13年前の2010/6発行の藻谷浩介著の『デフレの正体ー経済は「人口の波」で動く』を読んでみました。

この本が着目している点は、生産年齢人口(15~64歳)の減少についてです。

そこで最新の生産年齢人口の構成を調べてみました。なお、トータルは1.3億人程です。

※参考:統計表「年齢(5歳階級)、男女別人口及び割合-総人口(各年10月1日現在)」

人口推計 各年10月1日現在人口 年次 2022年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

 

色分けと人数は以下の通りです。

 

団塊ジュニア世代ってこれまで意識したことなかったのですが、会社にいる50歳前後の方々なんですね。

同僚の50歳位の男性が約20年前に都内の新築マンションを購入した話を聞いていたので、(約20年前の)2005年(平成17年)の人口構成を調べてみました。

※参考:統計表「年齢(5歳階級),男女,月別人口-総人口,日本人人口(各月1日現在)」

人口推計 各年10月1日現在人口 年次 2005年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

 

トータルは1.3億弱とそこまで変化はないですが、20年前のほうが生産年齢人口が1,000万人程多いということが分かりました。

  • 濃い青:生産年齢人口 約8,400万人(+1,000万)
  • 緑:後期高齢者 約1,100万人(-100万)

 

現在30歳前後のバブル以降に生まれた世代として私自身、社会に出て10年未満ですが、手取りはなかなか増えないという実感もある通り、国民負担率の推移を見てみると以下の通りで、働いても半分くらいは国や自治体に持っていかれてしまいます。

  • 2005年(平成17年):36.2%
  • 2021年(令和5年):48.1%

※参考:「令和5年度の国民負担率を公表します」(財務省ホームページ, 令和5年2月21日)>国民負担率の推移(対国民所得比)

https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/futanritsu/20230221.html

 

これ、日本と同様高齢化率の高い、ドイツにおける国民負担率ってどのくらいでしょうか。

2020年の数値で比較すると、ドイツのほうが若干高かったです。

  • 日本:47.9%
  • ドイツ:54.0%

※参考:「令和5年度の国民負担率を公表します」(財務省ホームページ, 令和5年2月21日)>国民負担率の国際比較(OECD加盟36ヵ国)

https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/futanritsu/20230221.html

 

この本を読んで改めて認識したのは、高齢者富裕層にお金を配っても貯蓄に回ってしまい、経済が活性化しないということです。そういった層にお金を配るような仕組みをやめて若年層にお金が回る仕組みが早くできることを切に願っています。