メルカリの売上金をiD決済で消費する
メルカリで不要品を売って得たお金は、メルペイが使えるお店で消費していたのですが、メルペイ可能なお店が少なく、他の使い方を調べたところiD決済もできるようになっていました。
メルカリのアプリでスマホ上に電子マネーカードを作り、iDの設定をしてすぐ使えるようになりました。
https://www.merpay.com/howto/2020/06/2-1.html
これは便利ですね。
『経済危機のルーツーモノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか』を読んでみました
13年前(2010年)の本を前回読みましたが、今回も同じ2010年発行の本を読んでみました。野口悠紀雄著の『経済危機のルーツーモノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか』です。
今回は日本から視野を広げて世界の経済です。
読み始めると、国際経済は70年代に作られた秩序や制度が現在(2010年)まで続いているらしいということが分かるのですが、さらに読み進めると、学生の頃世界史の教科書に出てきたキーワードと現実世界が結びつき始めます。
なお、1970年代というのは今の50代の方々が生まれた時代ですね。
前回の記事で高齢社会という共通点から日本とドイツの比較をしましたが、国際経済の面から見ると、この2国は”第二次世界大戦の敗戦国”でした。
この本では、アメリカの超大国時代は金とドルのリンクが切れた(変動相場制になった)70年代初めに終わり、敗戦国である日本とドイツが経済成長(工業化)により先進国となったと書かれています。経済成長は農業→工業への移行である、ということで世界のプレイヤー(国)を時の流れとともにうまく整理しているのがちきりん著『自分のアタマで考えよう』です。
70~80年代の日本とドイツの躍進後、90~2000年代は中国の躍進があります。90年代から日本は"失われた30年"に突入するわけですが、戦勝国のイギリスとアメリカは脱工業化で90年代から復活しますので、『経済危機のルーツ』で著者・野口さんが強調するように、今後日本もイギリスとアメリカのように脱工業化を目指して復活、ということになるのでしょうか。
東京の不動産はニューヨークやロンドンの不動産価格と比較すると割安とよく聞きますが、日本がアメリカやイギリスのように第二の経済成長が出来なかったら、国としての魅力も減少し不動産価格も下がっていくのでしょうか?ここは個人的に疑問がのこるところです。(東京の不動産価格は上がっていくと言われていますが)
この本で面白かったのは、アイルランドを取り上げていた点です。
アイルランドって寒くて曇ってて、みたいな気候面でのイメージしかなかったのですが、90年代にアメリカによるIT技術の進歩のおかげで、アメリカ企業のヨーロッパへの進出拠点となり経済成長を遂げていた、というのが意外でした。
大学時代に英語圏への留学ということでアイルランドに行った知り合いがいましたが、そんな国だったとは。
またこの本の中で、90年代に復活する前のイギリス(サッチャー政権)を舞台にした映画『リトル・ダンサー』(Billy Elliot)が紹介されていますが、この映画も感動的で面白かったです。
イングランドの田舎町で炭鉱閉鎖に対する労働者によるストライキが行われており、主人公・ビリーの父と少し年の離れた兄は炭鉱労働者でした。ボクシングジムを運営する父が、”女がやるもの”と思っていたバレエを踊るビリーを応援し始めるシーンには感動しました。また、どれだけ忠実に再現されているかわかりませんが、ビリーの住む町、家等も今のイギリスとはイメージが違ったのでそういったところの描写も楽しめました。
直近10年の日本経済について学んでみました
新海誠監督の最新映画『すずめの戸締まり』を観たのですが、まさか東日本大震災で被災した女の子の物語だとは思ってもみませんでした。
それ以上に驚いたのは、あれからすでに10年以上経っているということ。時の早さにビビります。
そしてこの10年間の経済をNHKが振り返っていました。
※参考:証言ドキュメント 日銀 “異次元緩和”の10年【前編】 2023年4月16日の放送内容
証言ドキュメント 日銀 “異次元緩和”の10年【前編】 - NHKスペシャル - NHK
日銀の黒田さんが交代したことはニュースでも取り上げられ記憶に新しいですが、何をしていたのかは、恥ずかしながら全然知りませんでした。
まず、前提として10年前の当時は経済が低迷していました。
ちなみに余談ですが、今は円安で1ドル140円くらいで、海外旅行に行くの大変ですよね。それが10年ほど前は1ドル90円くらいの円高だったのです。
まとめ記事を読むと、デフレからインフレにするというのが黒田さんと安倍元総理の狙いだったようです。
ここ5年位の話ですが、会社員としてBtoBビジネスに携わっており、顧客からの値下げ要求や競合との価格競争は絶対にあります。ぼったくっている訳ではなく、モノやサービスの原価から逆算して設定している売値です。それでも顧客からの値下げ要求に応えるとほぼ粗利なし、というような売値で販売することが多々ありました。みんな知らず知らずのうちにデフレの悪循環に加担してしまっていたのだなと気づかされました。
日本が目指したインフレというと物価高、というイメージがありますが、確かに最近は電気やガスの値段が上がって、国が補助金を出しています。
背景としてはロシア対ウクライナの戦争だと思っていますが、インフラの値上がりは食料品等すべての物価高につながるということを実感しているところです。
そして、物価上昇に伴う賃上げも今年ありました。
これは基本給のアップということで、個人的には数パーセントで1万円以下の値上がり幅しかないのですが出来事としては大きな印象を残しました。
※参考:春闘賃上げ率は30年ぶりの高水準へ-今後の焦点は賃上げの持続性とサービス価格の上昇ペース 2023/4/14
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=74555
全てを理解できたわけではないですが、経済にうとい自分にとってはなんとなくこの10年間の日本経済についてインプットできました。
『デフレの正体ー経済は「人口の波」で動く』を読んでみました
今から13年前の2010/6発行の藻谷浩介著の『デフレの正体ー経済は「人口の波」で動く』を読んでみました。
この本が着目している点は、生産年齢人口(15~64歳)の減少についてです。
そこで最新の生産年齢人口の構成を調べてみました。なお、トータルは1.3億人程です。
※参考:統計表「年齢(5歳階級)、男女別人口及び割合-総人口(各年10月1日現在)」
人口推計 各年10月1日現在人口 年次 2022年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
色分けと人数は以下の通りです。
団塊ジュニア世代ってこれまで意識したことなかったのですが、会社にいる50歳前後の方々なんですね。
同僚の50歳位の男性が約20年前に都内の新築マンションを購入した話を聞いていたので、(約20年前の)2005年(平成17年)の人口構成を調べてみました。
※参考:統計表「年齢(5歳階級),男女,月別人口-総人口,日本人人口(各月1日現在)」
人口推計 各年10月1日現在人口 年次 2005年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
トータルは1.3億弱とそこまで変化はないですが、20年前のほうが生産年齢人口が1,000万人程多いということが分かりました。
- 濃い青:生産年齢人口 約8,400万人(+1,000万)
- 緑:後期高齢者 約1,100万人(-100万)
現在30歳前後のバブル以降に生まれた世代として私自身、社会に出て10年未満ですが、手取りはなかなか増えないという実感もある通り、国民負担率の推移を見てみると以下の通りで、働いても半分くらいは国や自治体に持っていかれてしまいます。
- 2005年(平成17年):36.2%
- 2021年(令和5年):48.1%
※参考:「令和5年度の国民負担率を公表します」(財務省ホームページ, 令和5年2月21日)>国民負担率の推移(対国民所得比)
https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/futanritsu/20230221.html
これ、日本と同様高齢化率の高い、ドイツにおける国民負担率ってどのくらいでしょうか。
2020年の数値で比較すると、ドイツのほうが若干高かったです。
- 日本:47.9%
- ドイツ:54.0%
※参考:「令和5年度の国民負担率を公表します」(財務省ホームページ, 令和5年2月21日)>国民負担率の国際比較(OECD加盟36ヵ国)
https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/futanritsu/20230221.html
この本を読んで改めて認識したのは、高齢者富裕層にお金を配っても貯蓄に回ってしまい、経済が活性化しないということです。そういった層にお金を配るような仕組みをやめて若年層にお金が回る仕組みが早くできることを切に願っています。
自分が得意な仕事を続けたいとは思えなかった話
その仕事が自分に向いているかどうかって、
仕事で結果を出せていると余計わからなくなると思います。
私は社会人2年目に会社の異動で(自分の意志に反して)営業になりました。
周りからの評価は高いのですが、自分だけ違和感を抱えている状況が続き、4年という月日があっという間に経ってしまいました。
人より上手くできるし、結果も残せていましたが、自分から営業という仕事に積極的・意欲的になるということはなく、ただ単に目の前に来た仕事に一生懸命取り組むことができる、という感じでした。
営業への異動直後は、達成感がやみつきになって続けたくなるかも、とも思ったのですが、実際、数字というプレッシャーを感じながらも案件が獲れたときは、達成感というよりも努力が無駄にならずに済んだという安堵感のほうが大きかったです。
営業として経験を積みながら、今は継続的に結果が出せているけれど、長く続ければうまくいかない時期もくることは容易に想像できましたし、
上手くいかなくなったときに諦めずに取り組める気持ちがあるかと言われると、答えはNoでした。
また、仮にずっと結果が出せていても、今後出産や育児でこの仕事を短期間離れた後に復帰するとき、積極的に戻りたいとは思わないだろうなとも思いました。
私の場合は4年間の営業経験の後、2回目の部署異動がありました。
自分が開拓して部署異動により先輩に引き継いだお客さんから、営業担当(先輩)へのクレームが入ったと知り、「ああ、私は自分が思うより上手くその仕事をやれていたんだ」と少し誇らしく思いました。
人より上手くこなせるし、結果も出せるし、評価もされる。
そんな仕事を”置かれた場所で咲こう”精神で頑張ってきましたが、
部署異動により自分のキャリアを考え直す時間(余裕)ができ、
自分の心のすみっこに、これじゃない感がずっと居座っていたので、その気持ちを大事にし転職活動で営業職以外のキャリアを探すことにしました。
巷では、人より得意なことを仕事にしなさいと言われていますが、
人より上手くできることでも、自分の気持ちが伴わないと長く続けるのは無理なんじゃないかと、無駄にしてしまった数年間を振り返ってそう思います。
ここで言う”自分の気持ち”というのは、好きとまではいかなくとも、違和感を感じないレベルです。
どんなに小さくても違和感があるようだったら、気持ちが伴っていないと判断してよいと思います。
向いているかどうかって恐らく2つの条件を満たす必要があって、
「向いている=得意 x 気持ちに違和感がない」
こんな感じなんじゃないでしょうか。